函館記念(G3)に出走するローシャムパークが初重賞制覇に向けて虎視眈々だ。前走は3勝クラスのむらさき賞で豪脚を繰り出してオープン入りを決めた。
一見、条件戦を勝ったばかりの上がり馬の印象だが、昨年のセントライト記念でガイアフォース、アスクビクターモアの3着に入っており、すでに重賞級の能力であることは証明済みだ。
「これまでは長く良い脚を使う印象だったのが、むらさき賞では瞬発力がすごかった。調教を見る限り、洋芝でも十分走れそうだし、折り合いも問題ない。少しの懸念材料があるとすれば、大跳びの馬なので小回りコースがどうか」
函館記念(G3)に出走するローシャムパークが人気になりそうだ。
前走のむらさき賞では、出遅れて後方からの競馬になった上に、直線では他馬に囲まれて追い出しを待つ苦しい展開に。しかし、ラスト200mで前にスペースができると一気に加速して差し切り勝ち。能力の高さを見せつけた格好だ。
「鞍上(D.レーン騎手)がうまく乗ってくれたね。予想以上にいい脚を使ってくれたので、新たな一面に気づかされたね」
1週前追い切りの時点では「まだもっさりしている。ただ洋芝の感触は悪くないね」と良化途上を認めた上で洋芝適正には問題ないとした。 8戦して馬券圏外は一度だけ。重賞もセントライト記念でガイアフォース、アスクビクターモアに続く3着の経験があり、重賞級の能力は折り紙付きだ。
今回の鞍上は[2・1・1・0]と好相性のルメール騎手だ。最終追い切りで好調を示せば有力な一頭になる。